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■ SSR 2008 Web2.0 アスペクト指向グループ 第1回会合議事メモ

日時: 2008 年 6 月 12 日(木) 17:00-19:00
場所: 早稲田大学大久保キャンパス 62号館W棟1階中会議室
出席者(敬称略): 小高、吉岡、福留、久保、深澤、杉本、永井、鹿糠、佐藤、鷲崎

議題: 

1. 自己紹介

2. SSR 活動の責務
- (ワークショップ開催は任意)
- 2009年3月にWebページの公開
- 2009年5月に報告会で報告
- 活動成果は、申請書と多少異なっていても構わない

3. 動機と現状成果の紹介(鷲崎、資料あり)
- 現状
-- JavaScript のためのアスペクト指向フレームワーク(JavaScript AOP FW)
-- ロギングなどに有用。非同期通信の織り込み可能。
- 意見: 必要な技術
-- むしろ上流が重要。サーバ側/クライアント側の切り分けが難しい
- 意見: 応用の可能性
-- セキュリティ対策への応用に期待。ソースコード/データの開示/非開示。
-- ロギングではつまらない
-- Web2.0ならではの応用がほしい
--- UI、ユーザビリティ向上
--- HTML文書とスクリプトプログラムの両方の指定・織り込み
    <- AspectHTML/XML の併用可能性
- 意見: 最初に問題をおさえたい
-- 現状の Ajax の課題を明らかにすべき

4. AOP・アスペクト指向開発への期待と意見
- 小高
-- Ajaxによるプレゼンテーション層分離が進むだろう
-- フレームワークのテスト支援への AOP の応用
--- 意見: Design by Contract(契約による設計)の実現への応用
--- 意見: トランザクション、データ整合性保証への応用
-- 非機能的特性、特にセキュリティに関する AOP の応用
-- アスペクト(後付)とアノテーション(先付け、設計から)の併用の可能性

- 吉岡
-- 非機能的特性間のトレードオフの調停への AOP 応用
--- 例えばセキュリティとユーザビリティ

- 久保
-- AOP 処理環境の実用性を追求すべき

- 深澤
-- アスペクトの種類: 汎用型、特化型
-- 汎用的なものについてライブラリ化し提供することで、はじめて使ってもらえる

- 杉本
-- AOP のメリットの明示が重要
-- AOP 環境を使いやすくするためのセットによる提供が必要
--- 手順、方法論など

- 永井
-- ロギングは重要
--- 現状として、ユーザの好み情報を取得して推薦するという(他の機能に対して)
   直交する機能を、ハードコーディングしている。
--- AOPによって分離できれば、個別の修正・拡張が容易になる。

- 鹿糠
-- アスペクト指向分析・設計手法の有用性を検証すべき
--- 文脈はWeb2.0に限らず

5. 調査研究テーマ
- (1) Web2.0において未解決、かつ、アスペクト指向により解決の可能性のある問題の調査
-- 現状の調査も含めて
-- メンバ: 吉岡、鹿糠、福留、(永井、久保、鷲崎)、取りまとめ: 吉岡
-- 最初のアクション: 調査対象とするヒアリング対象者・文献の候補だし

- (2) Web2.0開発の文脈上で上流からアスペクトを識別するアスペクト指向分析設計手法の調査
-- 機能やコードのクライアント側/サーバ側の切り分け
-- アスペクトの識別
-- メンバ: 杉本、吉岡、久保、鷲崎(鹿糠)、取りまとめ: 吉岡
-- 最初のアクション: 調査対象とする文献の候補だし、最初に鷲崎が推挙

- (3) JavaScript AOP FW の応用の検討と実践
-- ロギング、特に「好み」記録・収集
-- テスト
-- ユーザビリティ向上、アクセシビリティ向上
-- メンバ: 永井、小高、久保、鷲崎、取りまとめ: 鷲崎
-- 最初のアクション: 試行の可否確認(永井)、
    続いて、久保・鷲崎から FW をパッケージ化して送信

- (4) JavaScript AOP FW の実用化
-- ライブラリ
-- 手順など

6. 今後のスケジュール
- 6月: 班分け(仮には第1回会合で完了)、共有サイトの立ち上げ
- 8月: 班ごとの調査研究結果の中間報告、最終的なスコープ・成果の決定
- 10月: <未検討でしたが、このあたりでワークショップ開催?>
- 12月: まとめ
- 3月: 成果の公開
- 5月: 最終報告
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