RISE調査研究「ソフトウェア製品品質実態定量化および総合的品質評価枠組みの確立」報告セミナー

※当日の講演資料の幾つかを掲載しました。講演タイトルから参照ください。

早稲田大学グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所が、一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)との協力のもと、独立行政法人情報処理推進機構からのRISE委託研究「測定評価と分析を通じたソフトウェア製品品質の実態定量化および総合的品質評価枠組みの確立」の成果を取りまとめました。

本調査研究は、市販されているソフトウェア製品について、国際規格ISO/IEC25000(SQuaRE)シリーズに基づくメトリクスによってその品質を調査し定量化を図るとともに、品質評価の指標を策定するものです。具体的には、PSQ認証取得企業を中心に本調査に協力した21製品を対象に、異なる品質間の関係を総合的に実証した世界初のベンチマークとなり、Waseda Software Quality Benchmark(WSQB2017)と名付けて一般に公開されました。CSAJ及びPSQ認証事業は本研究を引き続きテーマとしてゆく早稲田大学との連携体制と協力関係を継続し、産学連携を進めます。

この公開を記念して、成果を詳しくご紹介するセミナーを6月2日に開催します。またセミナーでは、ご協力いただいた製品ご提供元からの本調査研究への参画・活用事例のご紹介、ならびに、プロジェクトエディタによるSQuAREシリーズ活用方法の招待講演を予定しています。さらにパネル討論では、IoT時代の今後のソフトウェア品質のあり方を、会場と共に議論します。
参加費無料です。ぜひご参加ください。

共催: 早稲田大学グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所、一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)
協賛: 一般社団法人IT検証産業協会(IVIA)
後援: 独立行政法人情報処理推進機構(予定)
日時: 2017年6月2日(金)13:30-17:30
場所: 早稲田大学グリーンコンピューティング研究開発センター 1階 セミナー室(東京メトロ 東西線・早稲田駅)
参加費: 無料
参加申込: こちらから事前にお申し込みください。

13:30-14:30
SQuaREシリーズ国際標準とその利用
ICTシステムの品質不良のリスクと品質向上の方策
早稲田大学 名誉教授 東基衞氏

システムおよびソフトウェアの品質の重大性を解説すると共に、それと品質要求および評価の国際規格であるSQuaREシリーズとの関係を同シリーズのプロジェクトリーダより解説します。

14:40-15:40
ソフトウェア品質実態調査報告
早稲田大学グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所 所長 鷲崎弘宜氏

2015-2016年度 RISE委託研究「測定評価と分析によるソフトウェア製品品質の実態定量化および総合的品質評価枠組みの確立」(代表: 鷲崎)では、国際規格 ISO/IEC 25000 SQuaREシリーズに基づくソフトウェア製品の品質測定評価枠組み、および、同枠組みを用いて日本の21製品に対する測定評価結果をまとめたベンチマークとしての公開データセットをまとめてWaseda Software Quality Benchmark (WQB2017) として一般公開しました。本講演ではその内容を、産業界等への提言を交えて詳しくご紹介します。

15:50-16:20
調査協力者の声 資料1 資料2
富士通グループ

調査研究への参加の狙いや入力準備の様子、得られた結果の今後の業務への活用の見通し等をご紹介します。

16:20-17:10
パネルディスカッション「つながる世界のソフトウェア品質への取組み ~IoT、クラウド時代の測定と測定方法~」
(モデレータ)藤井洋一氏(CSAJ理事)
(パネリスト)
東基衞氏
鷲崎弘宜氏
込山俊博氏(日本電気株式会社 JTC1/SC7/WG6コンビーナ)
富士通グループ パネリスト(予定)

17:10-17:30
PSQ認証ならびに品質実態調査のこれから
藤井洋一氏