「アスペクト指向プログラミングによる高性能・低消費電力化」電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会2014年1月

鷲崎 弘宜, 大河原 洸太, 原 章浩, 深澤 良彰, “アスペクト指向プログラミングによる高性能・低消費電力化”, 電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会2014年1月, IEICE SIGSS, 2014. (to appear) (SIGSS-アスペクト指向性能向上-20140109.pdf)

特定の品質要求を満足するためのプログラムコードはしばしば、プログラムの基本的なモジュール構成に対して横断的に散らばることが知られている。そのような横断的関心事のモジュール化を通じて保守性を維持あるいは高めることに有効な技術として、アスペクト指向プログラミング(Aspect-Oriented Programming: AOP)がある。本稿では、AOPの実行性能や品質向上に関する応用として、マルチコア環境における単体テスト実行時間の短縮を目的とした単体テストフレームワークJUnitのAspectJ(Java言語用のAOP処理系)によるマルチスレッド化と、ロボット制御プログラムの低消費電力化を目的としたハードウェア制御方式やアルゴリズムのAspectC(C言語用のAOP処理系)による追加および変更の事例をそれぞれ報告する。