「早稲田大学グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所および鷲崎研究室・高信頼ソフトウェア: 2015年の振り返り、および、2016年の抱負」


研究グループの構成、研究業績、イベント・コミュニティ貢献の観点から、以下に2015年を振り返り、2016年の抱負を述べます。

 *私たちの構成*

2015: 昨年は新たに中国、インドネシア、アフガニスタンから複数の国際学生が加わりました。

2016: 今年も引き続き様々な国々からの国際学生の参加を期待しています。多様な背景、文化、マインドセットを持つメンバが集うことで、我々のグループは創造性を含む様々な面でより強化されます。

 *研究業績*

2015: 昨年我々は論文誌論文4編 (国際論文誌1編、和文3編)、国際会議発表・論文22編 (うちCORE Rank A会議3編、Rank B 10編、Rank C 2編、CORE Rankなし会議7編)、国際会議ポスター3件、書籍共著1冊、書籍分担執筆1冊、雑誌記事2編および翻訳書1冊を発表しました。さらに国際論文誌1編、国際会議2編(CORE Rank A 1編、Rank B 1編)が採択済みであり2016年に掲載予定です。これらの研究成果は大学研究費、7以上の企業からの委託・共同研究費、および3以上の公的研究費(科研費、情報科学国際交流財団SSRフォーラム、IPA RISEソフトウェア工学分野の先導的研究支援事業に関する委託契約)の支援を受けました。さらに、GQM+Strategies共催セミナーやモントリオールにおける在外研究を通じてFraunhofer IESEおよびÉcole Polytechnique de Montréalとの連携を深めました。

昨年1月1日に目標として掲げた数字は論文誌7編 (国際論文誌3編以上を含む)、国際会議20編 (うちCORE Rank A会議2編以上、Rank B会議10編以上)でした。論文誌について目標を下回りましたが、国際会議についてCORE Rank別目標を含めて目標を達成しました。さらに現在、2編のマイナー修正要求を含む4編の論文誌投稿が査読中の段階にあり、全体として目標を概ね達成したと自己評価します。無論、我々はこれに満足せず、常により良い成果を挙げられると考えています。

2016: 今年我々は、昨年と同じビジョン「堅固な理論に基づくソフトウェア開発プラクティスの実現」を持って、10以上の産業界・学術界パートナーと協調しながら、競争的資金を獲得しつつ研究を進めます。理論に裏打ちされた独創的かつアクショナブルなソフトウェアエンジニアリング手法・ツールにより、ソフトウェアエンジニアリングの産業界および学術界に貢献します。よりインパクトのある論文をより良い場所で発表します。具体的には、論文誌7編 (国際論文誌3編以上を含む)、国際会議20編 (うちCORE Rank A/A* 会議3編以上、Rank B会議10編以上)を目標とします。我々の研究成果の多くが手法、プラクティス、ツールといった形で、研究パートナーとの連携を通じて引き続き実際に用いられ実質的価値を生み出していくことを追求します。

 *コミュニティ・プロフェッショナル貢献*

2015: 多くのご支援ご協力の元、次にあげる多くのプログラミング・エンジニアリングコンテストを開催あるいは開催に貢献してきました: ETロボコン2015東京地区大会、情報処理学会SamurAI Coding 2014-15および2015-2016。また我々は、次を含む多くの会議を開催あるいは開催に貢献してきました: AsianPLoP 2015、XP祭り2015、 Minecraft x Education 2015, 早稲田大学Fraunhofer IESE共催セミナー(2月・9月)、日本ソフトウェア科学会大会。さらに私はISO/IEC/JTC1/SC7/WG20 ConvenorおよびIEEE Computer Society Japan Chapter Chairに新たに就任しました。これらの活動のうちで特にMinecraft x Educationおよび IPA RISE研究についてTVやWeb等の各種メディアで広く報道されました。

2016: 今年我々は、プログラミングコンテストである情報処理学会SamurAI Coding 2015-16(予選1次募集締切1月8日、2次募集締切2月8日、決勝3月11日)の開催に貢献し続けます。また我々は、次を含む多くの会議を開催あるいは開催に貢献します: AsianPLoP 2016(2月24-26日)、Minecraft x Education 2016、ETロボコン2016東京地区大会。これらのイベントやコミュニティの開催や開催支援を通じて我々は研究成果を発信し、外部社会へと貢献するとともに繋がりを広げていきます。さらに私は引き続きISO/IEC/JTC1/SC7/WG20 Convenor、IEEE Computer Society Japan ChapterおよびSEMAT Japan Chapter Chairとして計算機科学全般およびソフトウェアエンジニアリング領域における研究・産業の発展、コミュニティ醸成および標準化をリードし貢献します。

鷲崎 弘宜

早稲田大学グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所 所長