鷲崎 弘宜、伊永 祥太、山田 佑輔、筧 捷彦、深澤 良彰、山戸 昭三、大久保 雅司、”プロジェクト型演習に基づく実践的IT講座における共通性の分析と教育効果の評価”、日本ソフトウェア科学会 第30回大会、東京大学本郷キャンパス、2013年9月10-13日 (PDF)
概要
産学における高度 IT 人材育成への危機意識の高まりを受けて,実務に即した内容やプロジェクトマネジメント,さらにはヒューマンスキルを,プロジェクト型演習を中心として産学連携により教育する実践的 IT 講座の設置が様々な大学で進められている.早稲田大学基幹理工学部情報学科においては,発注側・経営側の視点に立った情報システムの企画・活用を,仮想事例を題材とした仮想プロジェクト形式で学習する講座を産学連携で実施している.本稿では、効率的および効果的な産学連携による実践的講座の設計と実施を検討するうえで参考となるように,早稲田大学を含む複数の大学における実践的講座を対象として,フィーチャモデリングにより実践的講座の共通性と可変性を分析した結果を報告する.さらに本稿では,そのような実践的講座の教育効果を評価する試みの一つとして,早稲田大学の事例を対象に,アンケート調査や講座履修前後の知識・技能評価を実施した結果を報告する.