“アジャイル開発習得ワークショップの傾向と効果”をUltimate Agile Stories Iteration3に寄稿しました。

鷲崎弘宜、鈴木翔太、”アジャイル開発習得ワークショップの傾向と効果”、Ultimate Agile Stories Iteration3、2013.

概要

アジャイル開発の手法や原則・マインドについて理解を深めて習得するために様々なワークショップが開催されていますが、その効果はこれまで必ずしも明らかではありませんでした。習得のためには他にも、独学や講義などの様々な形態があります。有効な範囲や前提・効果に応じて、それらを使い分けたり組み合わせることで、限られた時間やリソースを効率よく用いて効果的な習得を進められることが期待できます。そこで私の研究グループでは、アジャイル開発の手法や原則・マインドの習得に関するワークショップの最近の実施状況を、Web検索によって調査しました。そのうえで習得内容を幾つかの原則とその習得ワークショップに絞り、被験者実験によって、調査した範囲においては書籍による独学よりもワークショップのほうが学習効果があることを確認しました。学習効果の定量化については、習得度測定テストとして「アジャイルマインドチェック」を作成して用いました。本稿では、その方法や結果の要点を以下に説明します。