SSR 2016年度 複雑なネットワークソフトウェアシステムにおけるセキュリティ&プライバシ・エコシステムの調査研究

本調査研究では,財団法人 情報科学国際交流財団 SSR 産学戦略的研究フォーラムの助成を受けて、2015年度の成果を発展させる形で、クラウドサービスを含む複雑なネットワークソフトウェアシステムの開発、運用、進化において、セキュリティおよびプライバシをメタモデル上で整理された既知の対策パターン等の活用により効率的かつ効果的に組み入れるとともに、新たな脅威・脆弱性の報告から問題および対策のパターン化・再利用へと進めるエコシステムを実現するために、SSR賛助企業メンバーおよび海外研究者との連携の上、2016年度において次の項目について調査研究を実施しました。

  1. クラウドサービスを含む複雑なネットワークソフトウェアシステムの開発、運用、進化におけるセキュリティとプライバシの両方を扱う知識(およびアーキテクチャ)のメタモデルの調査研究と定義
  2. メタモデルおよびパターン群に基づくクラウド・モバイルアプリケーション開発ケーススタディ
  3. 脆弱性報告の分析およびパターン識別
  4. セキュリティパターン研究の文献調査および方向性識別

CSPM-overviewCSPM-overviewプロポーザル

研究成果

メタモデルを中心に研究成果を以下に公開します。astah*ファイルの閲覧にはastah community/professionalが必要です。また一部については追加掲載を予定しています。

    1. メタモデル CSPM (Cloud Security Privacy Metamodel) 改訂版
    2. クラウド・モバイルアプリケーション開発ケーススタディ
    3. 脆弱性報告の分析およびパターン化
    4. セキュリティパターン研究の文献調査および方向性識別

論文・口頭発表・内部文書

調査研究メンバ

  • 鷲崎 弘宜、早稲田大学グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所、所長・教授(主査)
  • 大久保 隆夫、情報セキュリティ大学院大学、教授
  • 小形 真平、信州大学 大学院理工学系研究科情報工学専攻、助教
  • 海谷 治彦、神奈川大学 理学部、教授
  • 櫨山 淳雄、東京学芸大学 教育学部、教授
  • 吉岡 信和、国立情報学研究所 アーキテクチャ科学研究系、准教授
  • 鹿糠 秀行、(株)日立製作所 研究開発グループ、主任研究員
  • 吉野 雅之、(株)日立製作所 研究開発グループ、主任研究員
  • 山本 暖、(株)日立製作所 研究開発グループ、研究員
  • 加藤 岳久、東芝インダストリアルICTソリューション社、研究主務
  • Eduardo Fernandez, Florida Atlantic University, Professor
  • Yann-Gaël Guéhéneuc, Polytechnique Montréal, Professor
  • Foutse Khomh, Polytechnique Montréal, Professor